KANA-BOON 谷口鮪 × シナリオアート ハヤシコウスケ
ロングインタビュー | ページ 3

KANA-BOONもそういう作業ってあります?

谷口 いや、やりたくないです。

コウスケ (笑)。

谷口 極力仕事は持ち帰りたくないです(笑)。だから、なんとか必死にスタジオで完結するように――スタジオで曲が完成して、メロも決まって、っていう感じで昔からやってますね。最近はそれが追いついてなくて、メロができてなかったりとかするんですけど……大変ですね。持ち帰る作業がこんなにもしんどいかと。「うわあ、こんなしんどいかあ」「こんなこと家でやってんのかあ」って思って……シナリオを労いたくなりました(笑)。

(笑)。じゃあ逆に、「この要素は自分たちのバンドにしかないな」あるいは「ここに関しては相手のバンドに負けないな」っていうポイントは?

谷口 うーん……ダサさです(笑)。何でもやれそうなところというか。普通のバンドが「いや、それはちょっと……」っていうところも、僕らはやれるぞっていうところですね。KANA-BOONは乳首以外は大丈夫らしいんで(笑)。乳首だけはマネージャーが断固反対してるんですけど、それ以外はだいたい大丈夫です(笑)。

コウスケ 僕らはやっぱり、曲に対してのこだわりかなと思いますね。曲作りに対してクソ真面目にやるっていう。

ぱっきり割れましたね。

谷口 結構そういうところは真逆なんかなと思いますね。真逆ではありつつ、共通点がすごくあったり、「ああ、なんか一緒やなあ」って思うところもあって。メンバー同士の雰囲気とか。だから、バンド同士で一緒におる時とか、落ち着きますよね、すごく。

コウスケ 空気感が似てるんですよね。

谷口 まあ、そんなにオープンなバンドではないんで、2組とも(笑)。「社交的でーす!」「元気に行こうぜ!」っていうタイプではないから。安心感がありますね。

ではもうひとつ。「こういうことをやってほしい」「こういう曲を聴いてみたい」とか、相手のバンドに対するリクエストを挙げるとすれば?

コウスケ KANA-BOONにバラード曲で、オーケストラみたいな感じでやってほしいですね。聴きたい!

谷口 ……嫌です(笑)。使いこなされへん! 僕らはバンド4人でやっていくっていうのが強味としてありますから。たぶん、仲良くなれないですよね、他の人が来ても。「よろしくお願いします」と「お疲れ様でした」しか言わないと思うんで(笑)。それやったら、それこそ生でいろんな楽器の入ったライブを、シナリオアートにやってほしい。武道館みたいなでっかいところで、後ろにバーッと楽器隊がいて、みたいな。そういうのもきっと乗りこなせそうやし。

なるほどね。いいですね。

谷口 でもシナリオは、さっきも言ったけど、ロック畑で、すごい絶妙なバランスでやってると思うから。そのバランスを保ったままでいてほしいなって。そのフィールドを超えると、すごくはなるけど、カッコよくなくなってしまうから。シナリオにはカッコいいバンドでいてほしいなって。それがリクエストというか、すごく楽しみというか……やっぱりこうやって見てても、変わっていく様がすごく楽しいんで。前回のアルバム(『Happy Umbrella』)もすごい開けてたし、自ずと進化していくっていう実感はあるから。

じゃあハヤシさん、オーケストラ以外にKANA-BOONで見てみたいものは?

谷口 何でもやるから、オーケストラ以外やったら(笑)。

コウスケ 次は鮪くんが宙に浮いてほしい。

谷口 いや、それは……いい(笑)。高いところダメなんで。でも、「次は何やったらいいかな?」っていう感じなんですよね。前回、あんだけのことをやってしまったから、変な呪縛に掴まってしまって(笑)。でかい会場でライブをするのは、そういう意味で怖いですね。違うことせなあかん!みたいな。

コウスケ 逆にでかいところで、変わらず素朴にっていうか、4人の音でそのまま届け続けてほしいって思いますね。

もっと大きな会場で、サポートも演出もなしで、4人の音が鳴ってるっていうのはカッコいいかもしれないですね。

コウスケ うん。カッコいいと思いますね。

じゃあ最後に、スプリット盤が完成した今、改めて目指すべき「夢」を挙げるとすれば?

谷口 いい曲を作りたい、っていう一心ですね。ありがたいことに、いろんな場で活動できている中で、当たり前のことですけど、バンドで音楽を作ることをおろそかにしてはいけないってすごく感じたんで。ほんとに自分が心から満足できる曲を連ねたアルバムが作れたら、それが一番いいなあって。

コウスケ やっぱり、KANA-BOONが夢を叶えていく様をまじまじと見ていたので。自分らも、やりたいことのイメージをもっとこう、具体的に叶えていきたいなって思いますね。たとえば、さっきの武道館とかもそうですけど、完全にその曲の世界観に合った、その曲の世界観を100%伝えられるようなライブをしてみたいと思いますね。

谷口 あと、2マンライブやりたい! 今度のキューンのイベントでは一緒ですけど。

コウスケ 2マンやりたいですね。

谷口 これまでは全然そういうことは思わなかったですけど。あんまり対バン願望、2マン願望とかがなかったんで。でも、こんだけ一緒におって、話もして――今は「一緒にやりたいなあ」ってすごく思いますね。